開設1周年の日に

今日は2024年4月1日です。77才の年に事務所を開設してあっという間の1年でした。

70才を過ぎたら好きなことをして生きるのが長生きの秘訣とよく耳にするようになりました。弁護士という職業に出会うことで、この言葉を納得しています。合わせて、心を通じ合う人達と、あーでもない、こーでもないと議論しながら、目的に向かって手を携えて生きる、人と人とのつながりがあることが何ものにもまして人生の喜びだと思っています。

子ども時代に感じたもやもやした怒りは、子どもながらにして「人間の尊厳」が害されたことに対する怒りであったことに、弁護士になってから気づきました。女性として生きた数十年は、もやもやの原因が弁護士の仕事の中で「女性に対する差別」として解明していき、その喜びに出会う日々でした。いつも息子に「お母さんはいつも怒っている」と言われますが、むやみに怒っているわけではありません。幸いなことに「女性に対する社会の差別」は「男性に対する社会からの強制」とコインの表裏だとの世論が高まってきました。最近も沢山の70才、80才の男性に「ジェンダー平等」のお話をする機会を得ました。まさに「人間の尊厳」の夜明けです。

そこまで来ている世の中にも公人の「バカヤロー」発言(3月25日自民党元幹事長二階氏報道記者に対する記者会見の場での発言)が広く報道されています。ただでも日本の民主主義の後退にあきらめ気味の若者にこれ以上幻滅させてはなりません。先に生を受けた、おじさんおばさん世代としてはこの醜態が恥ずかしい。こんな発言者を権力の座から引きずり降ろす日がくるまで、私はこの怒りを持続させたいと思っています。

これからも皆さんとご一緒に進みます。よろしくお付き合い下さい。