「共同親権」は大丈夫?の本を読んで下さい!

戦後一人ひとりの人格を認める日本国憲法の誕生で、夫と妻、親と子の関係が大きく変わって80年経ちました。家族の法律上の地位が変わることは、国民一人ひとりの長い人生の在り様が変わることを意味します。

ところで、皆さん、昨年5月に、離婚後の未成年者の親権者が現在の単独親権制から、父母の共同親権の道が登場する国会決議(民法の改訂)がなされたことをご存じでしょうか。吟味もなしで、2カ月ほどで成立しています。

私は、弁護士生活50年の間に、沢山の離婚事件に関与させていただきました。その経験から、この法律は、離婚の決意をし、子どもを連れて生きることを選択したお母さんと子どもたちを不安に追いやり、子どもの健やかな成長を阻害する危険があると考えています。そこで、この立法に反対の立場をとってきました。

現在の離婚の原因は、実は夫の暴力や生活を不安にさせる原因を夫が作ったケースが多いのです。協議が出来なくて裁判になったとき、夫婦共同親権を裁判所が認めることになれば、お母さんと子どもは辛かった過去の清算がいつまでも出来ず、苦しむことになります。

この度、学習の友社がこの問題に着目していただき、出版の運びとなりました。私は著者の一人です。

書店以外でも、私の事務所に声をかけていただければ、お買い求めいただけます。

1100円(消費税込み)です。一度お読みいただいて、子どもの幸せを国会はどうして踏みにじるような改訂をしたのだろうとお考えいただき、私の事務所に感想をお寄せいただければ嬉しいです。